太陽光発電所の雑草を放置していませんか?雑草を放置してしまうと太陽光パネルの発電効率の低下だけでなく、発電設備の破損、火災事故にケーブル盗難など、様々なトラブルに繋がる可能性があります。今回は太陽光発電所に生える雑草について学びながら、除草業者を選ぶときのポイントまで記事にしていますので担当者さん必見です!
雑草によるトラブル
雑草を放置してしまうと発電に影響を及ぼすことは広く知られていますが、他にも様々なトラブルを引き起こします。定期的な除草を行うのは予算の都合もありますが、怠ってしまうととんでもないことになってしまうので注意が必要です。
発電所にはフェンスの設置が義務付けられていますが、そのフェンスの網目を覆うように雑草が隙間なく生えてしまうとフェンスが風の影響を受けやすくなってしまい倒壊してしまう可能性があります。そのフェンスが施設外に倒れて通行人や自動車などに当たってしまうと賠償問題に発展してしまいます。施設内の方向に倒れたとしても太陽光パネルや発電設備などの破損に繋がってしまいます。
雑草が生い茂り、草丈が高くなっていると発電施設が放置されていると思われてゴミを不法投棄されやすくなります。また、このような発電所にはハエやバッタ、蜂などの害虫が発生しやすくなります。すると、それらを主食とするヘビやトカゲが生息するようになり、今度はそれを狙うカラスなどの害獣が集まってしまいます。民家が近くにある場合は近隣住民から苦情が入ってしまいますが、人里離れた太陽光発電所だとしても点検作業や定期的な管理業務が難しくなってしまいます。
フェンスに隙間なく絡みついた蔦は周囲からの目隠しとなってしまい、施設内に不審者が侵入しても気づかない場合があります。日頃からメンテナンスをされていないような太陽光発電施設となれば人の出入りもないと判断されてしまい、ケーブル盗難の被害を受ける可能性が高くなります。
雑草だと思っている草の中には大きな木に成長するものも隠れており、気づくと発電所に木が生えているというケースがあります。そうなると草刈機で行う「除草作業」はなく、のこぎりチェンソー、重機などを用いた「伐採作業」が必要になります。
また、パネルの隙間や架台の隙間に挟まったまま木が成長すると、取り除くことが非常に困難になります。一度太陽光パネルを外してから伐採しないと除去できない場合もあるため、作業費用が高額になります。
太陽光発電所に生える厄介な植物
雑草によるトラブルはご理解いただけたと思いますが、それらのトラブルを引き起こす厄介な植物をご紹介します。
管理されている太陽光発電所にこのような植物はありませんか?見かけたら出来るだけ早めに対処するようにしましょう。
除草依頼時の確認項目5選
SAPでもお客様から「草刈りの平米単価はいくらですか?」とよくご質問をいただきます。しかし、求められる仕上がりや設置環境、雑草の繁茂状態などによって平米単価は大きく変動します。
このようなトラブルに巻き込まれないようにするためには、どのようなことを確認しなければならないのでしょうか?
太陽光発電所の除草作業で最も気を付けなければいけないのはケーブルの断線です。発電がストップするだけで済めば良い方で、最悪の場合は火災、死亡事故にも繋がりかねません。SAPでは幸いなことに今まで1度もケーブルの断線事故を起こしたことはありませんが、除草作業中のケーブルの断線は全国で多発しています。依頼する業者が損害賠償保険に「加入しているか?」「保証金額はいくらか?」「発電機会損失分まで保証してくれるのか?」などしっかり確認するようにしましょう。
太陽光パネルの下は設置する高さや角度の問題もあるので、草刈りの作業範囲に含まれていない場合があります。しかし、放置してしまうとパネルフレームの隙間から飛び出るように植物が育ってしまい、影となって発電効率の低下やホットスポットの原因になります。また、前述したように雑草の中には太陽光パネルを突き破ってしまうような大木に成長するものもあります。そのような状態になると太陽光パネル交換の費用が必要となり、交換の際に発電を停止させるため発電機会の損失にも繋がります。割れた太陽光パネルから漏電して火災の原因にも繋がるため、作業範囲の対象となっているか確認してみましょう。
フェンスに蔦が絡みついた状態は景観を損ねるだけではなく、フェンスの倒壊に繋がる可能性もあるので出来るだけ早めに対策を取りたいところですが、太くなった茎がグルグルに絡みついてしまった蔦は引っ張るだけでは取れません。一つ一つ細かくカットしながら取り除かなければ綺麗にはなりませんので時間もコストも掛かってしまい、現実的ではありません。どの除草業者も基本的にオプションサービス扱いとなると思いますが、事前に確認するようにしましょう。
除草作業を怠ってしまうと、雑草の中に混じって幹が太い木や植物が現れます。このような木や植物は除草作業で一般的に使用されている刈払機で刈ることが出来なくなります。除去をする場合は別途手作業によって除去をしなければなりません。除草業者によっては、はじめから「刈り倒し作業」(草刈機で雑草を刈り倒すだけの作業)の対象外と判断して、そのまま放置する場合もあります。敷地内にどれだけこのような木が生えているのか事前に確認して、工期を見極める必要があります。
野立てタイプの太陽光発電所の場合は、前述しました「刈り倒し作業」のご依頼が最も多いのですが、景観を重視される市街地や幹線道路沿いの太陽光発電所であれば刈り倒した雑草を処分してほしいとご依頼をいただく場合もあります。雑草を処分する場合は、刈り倒した雑草を集める「集草作業」、集草した雑草をトラックに載せる「積込作業」、処分場まで運ぶ「運搬作業」などの費用の他に、処分場に支払う「処分費用」が加算されます。「刈り倒し作業」以上に費用がかかる場合もありますので注意が必要です。
まとめ
SAPは全国規模で事業用太陽光発電所の除草作業と太陽光パネルの洗浄作業を行っておりますので、北は北海道、南は鹿児島まで色々な太陽光発電所の調査・施工にお伺いしております。その中には雑草によってフェンスが倒壊している発電所や、太陽光パネルが木によって押し曲げられて破損している発電所もありました。
定期的な除草も大切ですが、まずは目視で点検することが非常に重要です。努力義務とされている4年に1度程度の定期点検だけでは、成長の早い雑草はとんでもないことになってしまいます。太陽光発電所が遠方でなかなか時間が取れない方も、深刻な被害が出る前に年に2回くらいは発電所の様子を確認しに行ってみましょう。
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