【ハチ対策】蜂による被害を防ごう!

様々なところに巣を作り、不気味な羽音とともに突然現れる蜂。太陽光発電所では、そんな危険な蜂に遭遇することが多々あります。今回のブログでは蜂の生態や活動時期を学びながら、出来るだけ刺されない工夫や刺された時の対処法まで記載しております。太陽光発電に関係のない方でも参考になりますので、是非最後までご覧ください。

 

蜂による被害や影響

日本では毎年平均15人くらいの方が蜂に刺されて亡くなっています。単純に刺されただけの件数になると数えることができないほど多いのではないでしょうか?
蜂が巣を作りやすい環境は、雨風をしのぐことができて人の往来が少なく、周囲から見えにくい場所が理想とされます。そのため、早期発見することが難しく、気付いた頃には大きな巣が完成し、たくさんの蜂が生まれています。
そんな蜂にとって郊外にある太陽光発電所は人の出入りが少なく、雨風をしのげる太陽光パネルだらけなので絶好の住処であると言えます。また、雑草を放置して草丈が伸びたままにしておくと他の虫の住処にもなり、昆虫を主食とする蜂からすると狩場が近くて巣つくりにぴったりな最高の環境へ整ってしまうのです。少しでも蜂にとって住みにくい環境にするためにもこまめな除草が重要になります。
太陽光発電所の除草作業や太陽光パネル洗浄作業を行うSAPでは、ある程度のレベルであれば駆除しながら作業を進めることは可能ですが、蜂の種類や巣の大きさによっては危険を伴いますので、作業ができなくなる場合があります。
蜂の巣の駆除費用は蜂の種類、巣の大きさなどによって金額が異なりますので、お近くの蜂駆除業者さんへ問い合わせてみましょう。

 

主な蜂の種類と活動時期

蜂の生態は種類によってそれぞれ違いがあります。スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの大きく3つに分けて見てみましょう。

蜂の中でも最も攻撃性の高いスズメバチは11月頃まで活動を行い、暖冬の年だと12月頃まで活動することもあるそうです。また、危険な時期が他の蜂と比べ長いのも特徴です。
アシナガバチはスズメバチより攻撃性はありませんが、不用意に巣に近づくと刺される可能性もあります。特に攻撃性が高くなる危険な時期は短いですが、除草作業の最盛期と重なってしまうので刺激しないように注意が必要になります。
ミツバチは群がって暖を取り越冬することが出来るため、活動開始が他の蜂と比べて早いのが特徴です。ミツバチはおとなしい性格なので、こちらから攻撃しない限り襲われることはありませんが、稀に人を刺すこともありますので油断できません。

 

蜂に刺されないようにするには?

蜂に刺されないようにするために特に気を付けてもらいたい5つをご紹介します。


蜂は巣を守ろうとして攻撃してきます。絶対に近づかないようにしましょう。


香水や柔軟剤などの甘い花のような香りは蜂を興奮させるのでNGです。反対にミント、木酢液、ハッカなどの匂いは蜂が嫌がる匂いなので積極的に活用しましょう。


蜂は黒いものに対して攻撃的になります。蜂が出るような場所に行くときは、なるべく淡い色、もしくは白い服を着るようにしましょう。


蜂は大きな音に敏感です。近くに巣があると知らずに大きな音を出してしまうと蜂は攻撃されたと勘違いして襲ってきます。


誤って巣に近づくと、蜂が巣から出て威嚇される場合があります。その時に慌てて手で振り払ったりすると攻撃をされたと勘違いして襲ってきます。

 

もし蜂にさされたら?

もし蜂に刺されたら次の順番で対処するようにしましょう。


巣が近くにあると他の蜂からも刺される可能性があります。
刺されても手で振り払おうとせず、体勢を低くしてゆっくりその場から離れましょう。


肌に刺さった毒針に毒嚢(どくのう)と呼ばれる毒が入った袋がまだ付いている場合があります。毒が体内に入り続けるので注意して取り除きましょう。


刺された部分から毒液を出すように指で強く圧迫して絞り出しましょう。
「ポイズンリムーバー」と呼ばれる毒を吸い出す器具もあるので準備しておくと安心です。


毒液は水に溶けるのでよく水で流しましょう。患部を冷やせば血管が収縮するので毒の巡りが悪くなります。ステロイド軟膏、抗ヒスタミン軟膏などがあればこのタイミングで塗りましょう。


過去2年以内に蜂に刺されたことがある人はアナフィラキシーショックを起こしやすいので、スズメバチなどの大型の蜂に刺された場合は医療機関を受診するようにしましょう。

 

【豆知識】空になった蜂の巣は放置しても大丈夫?

スズメバチやアシナガバチは一度離れた巣に戻ることは基本的にありませんが、アシナガバチの新女王は元々の巣の近くで冬を越し、その巣を材料として新たな巣を作る場合があります。スズメバチの空の巣で冬を越すアシナガバチもいます。つまり、放置すると翌年も蜂の巣が近くにできやすくなってしまうので蜂の巣は放置しないようにしましょう。
近年は温暖化の影響で冬でも暖かい日が多く、長く生きる蜂もいます。活発に動くことはできませんが、空のように見える巣にも残っている蜂がいるかもしれないので駆除するときには注意が必要です。

 

まとめ

観測史上最も猛暑日が多かった今年は、野立ての太陽光発電所で例年より蜂の巣を見かけることが多かったように感じます。SAPでは日本全国の太陽光発電所で太陽光パネルの洗浄や発電所内の除草作業を行っていますので、スタッフが刺されたという報告が毎年あがってきます。1匹も飛んでいないような巣に駆除スプレーをかけたところ、中から大量に飛び出してきて襲われたこともありました。自然が相手の商売なので私たちは仕方がありませんが、このブログを通して蜂の生態や対応策を知っていただくことで被害に遭われる方が一人でも少なくなれば幸いです。

 

 

 

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