太陽光発電所で安定した発電量を維持するためには「除草」が欠かせないことをご存じでしょうか?
雑草が伸び放題になると発電効率低下だけでなく、設備の故障や火災リスク、さらには景観への影響、害虫の発生などによって発電事業者の社会的な評価にまで影響を与えます。
本記事では太陽光発電所における除草の必要性、方法、時期、コスト、効率化のポイントを詳しく解説します。
太陽光発電所に除草が必要な理由
太陽光発電所は広大な土地に設置されるため、春から秋にかけて急速に繁殖する雑草によって様々な影響を受けてしまいます。特に6月~9月は成長スピードが早く、1か月も放置すれば50cm以上育つ雑草もあるので、こまめに確認することも大切です。
雑草が発電所に及ぼす主な影響は以下の通りです。
雑草が太陽光パネルに影を作ると、影の部分だけでなくパネル全体の発電量が低下します。
雑草がケーブルやフェンスなどに絡まり、ケーブルの断線やフェンスの倒壊を引き起こすことがあります。
草むらはヘビ、ネズミ、蜂などの住処になりやすく、作業者や設備に被害を与える可能性があります。
そもそも除草を実施していない場合は点検作業、パネル洗浄などのメンテナンスを行うことができませんので、発電事業者にとって除草作業を欠かすことはできません。
除草を怠った場合のリスク
除草をしないまま放置すると、以下のような深刻な問題が発生します。
・年間発電量が最大30%以上低下する可能性
雑草による部分的な影は、想像以上に発電ロスを引き起こします。
・配線やパネルの損傷
草が機器内部に侵入して湿気をため込み、腐食や漏電の原因になります。また長期間放置された草が気に成長し、パネルを破壊する場合もあります。
・火災リスクの上昇
枯れ草がケーブルの発熱部分に触れることで火災が発生する事例も報告されています。
・景観や管理体制への苦情
放置された草むらは害虫、害獣を発生させる原因となり、地元住民や自治体から苦情が入る可能性があります。
太陽光発電所の主な除草方法
除草方法は土地の規模や雑草の種類、コストによって選びます。以下に代表的な方法を紹介します。
・特徴:人力で雑草を抜く方法。細かい部分や機械が入りにくい場所に適用。
・メリット:根から抜くため再生しにくい。
・デメリット:広い敷地には不向きで、人件費が高い。
・特徴:刈払機や乗用草刈機を使用。
・メリット:短時間で広範囲を処理可能。
・デメリット:根は残るため再び成長する。
・特徴:化学薬品を用いて雑草の成長を抑制。
・メリット:労力が少なく効果が長持ち。
・デメリット:環境や周辺農作物への影響に注意が必要。
・特徴:地面にシートを敷いて光を遮断。
・メリット:数年間は雑草をほぼゼロにできる。
・デメリット:初期費用が高い。施工の手間も大きい。
・特徴:動物に草を食べてもらう。
・メリット:エコで話題性もある。
・デメリット:管理や糞尿処理が必要。
除草の最適な時期と頻度
除草は年間3回が目安です。
・1回目:5月〜6月(成長初期に抑える)
・2回目:7月〜8月(最盛期に対処)
・3回目:9月〜10月(冬に向けて枯草を処理)
地域や気候によって調整が必要ですが、近年では3回でも足りないほど雑草の成長速度が早くなっているように感じます。
年に1~2回程度の除草では草の幹が太くなってしまい、草刈機の刃では刈り倒せず、ノコギリなどを使った手作業での伐採が必要になります。そうなると除草に必要なコストが倍以上に高くなってしまうので早めの対策が必要です。
除草コストの目安と効率化の方法
太陽光発電所の除草費用の相場は以下の通りです。
※ 発電所の所在地、㎡数によって金額が大きく異なります。
効率化のポイントは複数の方法を組み合わせることです。春は草刈機で短く刈り、夏前に除草剤で抑制するなど雑草の生育状況にあわせた対策が必要になります。
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まとめ
太陽光発電所の除草は、発電効率・安全性・設備寿命を守るための必須作業です。
「雑草くらい大丈夫」と放置すると、発電量の大幅低下や設備故障、火災など大きなトラブルを招く可能性があります。
本記事で紹介した方法や時期、コストを参考に、効率的で長期的な除草計画を立てましょう。
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