【注意】悪徳パネル洗浄業者に気をつけろ!《第2弾》

先日、会社に一本の電話が入りました。

『ソーラーパネルを洗ったり、コーティングをしている会社ですか?』
というよくあるご質問でしたので、いつも通りご対応をさせていただいておりましたが…パネル洗浄やパネルコーティングについて説明すればするほどに電話越しからお客様の悲痛な様子が伝わってきました。

『大丈夫ですか?』と尋ねてみると、『実は… 太陽光の洗浄やコーテイングをお願いしたいわけでなくて…』とSAPに電話してくれた本当の理由をお話いただきました。

今回のブログは、SAPにお電話をくださったY様の実話を交えて、悪徳パネル洗浄業者に気をつけろ!《第2弾》を書いてみたいと思います!
※ 第1弾の記事はこちら

 

悪徳業者による被害発生!

この事件は令和5年の7月、Y様がT県のご実家に里帰りされていた時のことです。インターホンが鳴って玄関の扉を開けると、作業員風の男性2人が立っていました。彼らは太陽光パネルメンテナンス業者を名乗り、Y様に太陽光パネル洗浄とコーティングの必要性を説明しました。Y様は彼らの言葉を信用して、その場で契約書にサインをしてしまったのです。
結果、21枚の太陽光パネル洗浄+コーティングで35万円という高額な請求が来たそうです!さらに請求書の支払い期日はまだ先なのに「早く払ってください!」と催促の電話まで入るようになったのです。不安になったY様は同業者の意見を聞いてみたいと思い、ネット検索で見つけたSAPへ電話をされたのです。

 

悪徳業者を見破ろう!

Y様の話によると、その業者は持参したハシゴで屋根に登り、1時間ほどで作業を終えると『洗った後にコーティングもしておいたから、もう何もしなくて大丈夫です。』と声をかけて帰ったそうです。
ハシゴで登れるような屋根上設置型の太陽光パネル21枚の現場で、1時間程度の洗浄+コーティング作業で35万円の請求は聞いたことがありません!
Y様のご実家の屋根に設置されたソーラーパネルは、家の中からも周りの建物からも確認することができません。それに加えて業者からの報告書も無ければ、ビフォーアフターの写真の提供も一切なく「本当に洗浄されているのか?」「コーティングされているのか?」さっぱりわからないそうです。高所で危険なので屋根に登って確認することもできていないとのことでした。
ここでY様が悪徳業者から言われた問題のセールストークを抜粋して、悪徳業者を見分けるポイントをおさえておきましょう!

 

いつもSAPのブログを読んでくださっている皆さまならピンときますね(笑)
確かに夏は日照時間が長く、日差しも強いので1年を通して1番発電量が増えそうな気がします。しかし!日本で最も普及しているシリコン系のソーラーパネルは熱に弱く、パネルの表面温度が熱すぎるとうまく発電ができなくなってしまうのです。

 


R5年8月18日撮影

真夏の太陽光パネルの表面温度はここまで高くなります!
真夏のギラギラした太陽であれば、たくさん電気を作ってくれるはず!と期待してしまいますが、ソーラーパネルが最も効率よく発電するパネルの表面温度は25℃と言われています。各パネルメーカーが紹介するパネルの性能も25℃を基準に測定されています。25℃より1℃上昇する毎に発電量は約0.5パーセント低下していくと言われていますので、これだけ表面温度が高いと発電効率が落ちてしまうことがわかります。
ちなみに最も発電効率が良い時期は日照時間が長く、気温も穏やかな4〜5月頃になります。

 

これは太陽光パネルが設置されている状況によりますので『絶対』ではありません。
ソーラーパネルが汚れている場合は本当に損をしています。さらに長期間洗わないと汚れが固着して通常の洗浄作業では落とすことができなくなる場合もありますので、発電施設にあわせて最適な頻度で洗浄していくことがベストです。反対に発電施設の周辺環境やパネルの設置角度によっては、ほとんど汚れないケースもあります。その場合、SAPではパネル洗浄の必要はないと判断します。
利益的にも、固着汚れを防ぐためにも半年に一度のパネル洗浄が適切な発電施設もあれば、3年に一度くらいがちょうどいい発電所もあるということです。

 

お客様からご要望があればSAPでもソーラーパネルのコーティング施工を承っております。ただし!コーティングを施すとメーカー保証を受けられなくなってしまうかもしれないというデメリットがあります。もちろんY様はその業者からデメリットについて何も説明を受けていませんでした。
SAPは自社グループで所有している太陽光発電所でコーティング施工後の経過観察を行っておりますが、パネルコーティングの成果は確かにあります!
年に1回のペースで行っている自社発電所のソーラーパネル洗浄では、コーティングを施した区画は目視でも汚れが少ないことがわかりますし、汚れの落ち方も違います。SAPのコーティングは防汚効果だけではなく、AR(アンチリフレクション)コーティング効果で光の反射を軽減させ透過率をアップさせる効果も期待できます。ですが、どのようなコーティングを施したとしても汚れなくなるわけではありませんので「メンテナンス不要」とはなりません。Y様は全く汚れなくなると説明を受けていたそうです。

 

悪徳業者の特徴

これ以上被害が増えないように、悪徳業者にありがちな特徴と対策をまとめてみました。

今回のケースは、突然訪問したにも関わらず、その場で契約を迫る典型的な悪徳業者です。太陽光発電に詳しくない個人をターゲットに、メリットのみを説明し「すぐに契約しないと損をする!」などと消費者に考える時間を与えないようにしています。Y様の場合は2人組の男性で強引な態度もあったようで、とても断れる雰囲気じゃなかったそうです。
そんな時でも勇気を出して「他の業者さんと比較検討したいので、今日は御見積だけいただけますか?」と伝えてみましょう。本当に提案された価格が適正なのか、他の業者さんの意見を聞いてからでも遅くはありません。絶対に即決しないようにしましょう。

 

合計金額と消費税だけの見積で内訳が全くわからない。物を売るならそれで十分ですが、サービスを売る時には、その合計金額は何で構成されているのか確認しましょう。洗浄方法も様々ありますので、何を使用してどのような工程で洗浄していくのか?質問をしてみてください。オススメの質問は下記の2つです。

 

 

悪徳業者は名刺や会社情報が掲載されているような資料を渡すことを嫌がります。ネット社会なので、名刺1枚あれば会社情報は簡単に入手できるからです。名刺も持たずに訪問してくる業者は疑われても仕方ありません。必ず名刺をもらうようにして、その名刺から会社情報を調べるようにしましょう。インターネット検索しても該当する会社を見つけることができない場合は注意が必要です。
また、「作業に立ち会うことは可能か?」、遠方の場合は「洗浄中の動画やビフォーアフターの写真をもらえるか?」も事前に確認しておきましょう。

SAPは太陽光パネルの洗浄やコーティングについてのアドバイスはできますが、契約トラブル自体についてはアドバイスすることはできません。そんな時は地方公共団体が運営する「消費生活センター」へ相談してみましょう。電話料金はかかってしまいますが、無料で相談できる上に的確なアドバイスをしてくれます。

 

ここへ電話すると郵便番号7桁を入力する仕組みになっていて、最寄りの消費生活センターに繋がるようになっています。相談内容を整理して専門の方に相談してみましょう!

 

まとめ

今や常識になってきた太陽光パネル洗浄ですが、それに便乗して悪徳業者が増えてきていることは確かです。今回のブログがきっかけで、少しでも被害に遭う方が少なくなれば幸いです。
今回のブログにオチをつけるようですが、ここまで説明しておきながらSAPでは個人宅の屋根に設置されているソーラーパネルの洗浄は基本的に承っておりません(笑)ですが、太陽光パネルメンテナンスのプロとしてアドバイスくらいはできますので、少しでも不安に思うことがございましたら、是非一度SAPまでご相談ください!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

SAP(株式会社ソーラー・アセット・プロテクト)
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