「誰でもわかる!」FIP制度【初級編】

12月に入りぐっと寒くなってきましたね。
私、秋元はお酒の中で赤ワインが一番好きなので、少し前に解禁されたボジョレー・ヌーボーが毎年の楽しみです。(^^)今年から始めたふるさと納税で、ワインに合うおつまみを悩んだ挙句、タレントの田中義剛さんでおなじみ花畑牧場の『ブラータチーズ&生ハムセット』を選びました。とろ~りチーズが届くのが楽しみです!周りからふるさと納税はお得だと勧められたのでやってみましたが、本当に住民税が控除されるのか… いささかの不安に包まれながら堪能したいと思います(笑)

ふるさと納税は多くの人にとって嬉しい制度で今後も続いてほしいと願うばかりですが、太陽光ビジネスに携わる人にとって慣れ親しんだ『FIT制度』はついに転換期を迎えようとしています!

それが2022年4月から新しく始まる『FIP制度』です!!

FIPとは?

「FIP(フィップ)」とはFeed-In-Premium(フィード イン プレミアム)の略称です。今までの「FIT(フィット)」は国が決めた固定価格で電力を買い取る制度ですが「FIP」は固定価格で買い取るのではなく、「市場価格」に「プレミアム(補助額)を上乗せ」した価格で電力を買い取る制度です。

わかりやすく例えますと、スーパーでキャベツが100円で売られているときもあれば、300円で売られているときもありますよね?同じキャベツでも天気の影響やテレビで取り上げられたキャベツ料理などの影響で需要と供給のバランスが大きく変わり、市場価格も比例して大きく変わってしまいます。実は電力もキャベツと同じで市場価格が変動するのです!

今までのFITは景気が良くても悪くても、電力の需要が多くても少なくても、常に固定価格で電力を買い取ってくれたので発電事業者にとっては安心できる制度でしたが、FIPは市場価格がベースになるので「プレミアム(補助額)を上乗せ」してくれると言っても常に買い取ってもらえる価格が不安定になってしまいます。

 

 

FIT→FIPのなぜ?

なぜ?わざわざ電力の買取価格が固定されたFITではなく、買取価格が不安定なFIPを導入しなければいけないのでしょうか?

一言で言うと『電力市場の競争を活性化するため』です!

ある島にスーパーAしかなければ、スーパーAは努力しなくてもいつでもキャベツを300円で販売することができますが、同じ島にスーパーBがオープンしてキャベツを200円で売られたらスーパーAも販売価格を落とすか、商品に付加価値をつけるなど対策が必要になりますよね?

電力もこれと同じです。

FITのように、もらえるお金が安定していると競争する気が起きなくなるのが人間です。だからFIPにして電力事業者さんたちが争う環境を作り出したのです(笑)このように価格競争を生み出し、市場価格を下げて消費者の負担を減らそうとしたのです。

また、FITでは国民負担が大きすぎると心配もされていました。
毎月の電気料金の内訳書をよーく見ると「再エネ発電賦課(ふか)金(きん)」という項目があります。

 

そうです! FITの固定価格の原資は私たち国民から集められているのです!
「再エネ発電賦課金」の名前の通り、再生可能エネルギーの発電を促進させるために国民にお金を負担してもらうことでFIT(固定価格買取制度)が成り立ち、そのおかげで日本の再生可能エネルギーは普及したのです。
※ FIT誕生の背景はこちらの記事に掲載しています。

 

 

増え続ける国民の負担

ここで問題が一つ。再生可能エネルギーが普及すればするほど、発電事業者に支払われるお金も当然増えます。それに比例して「再エネ発電賦課金」も増額されてしまい、国民の負担がドンドン重くなってしまったのです。

結果、国民の負担額(再エネ発電賦課金)は、年間3兆円近くまで膨れ上がり、平均的なご家庭(300kwh/月)で考えると年間12,000円程の負担額になっています。私もそうですが、大体の人は毎月の電気料金の合計額しか見ていないので「あぁ、今月ちょっと高かったな、、」くらいにしか思わないかもしれません。ですが!再エネ発電賦課金の負担額はなんと2013年の15倍以上に増えていたのです!!

 

この問題を解決するために導入されたのがFIPです!
FIPのプレミアム金(市場価格に上乗せされる補助金)も結局は国民の負担になってしまいますが、先程説明しました企業間での価格競争の影響でFITほどの負担にならないと期待されています。国民の負担が無くなるわけではないのでご注意ください!

先ほどFIPは『市場価格+プレミアム金』と説明させていただきましたが…
下の表をご覧ください。

 

このようにFIPのプレミアム価格の算定がめちゃくちゃ複雑です!!言葉一つとっても『非化石価値市場』って何?ですよね(笑)
今回は初級編ということでFITとFIPの違いについてザックリとご理解いただくことが目的でしたので、ご要望が多ければ続編でご説明したいと思います。

 

 

まとめ

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それでは皆さま、良いお年を!

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